フラット リレーションシップ
1対1の関係で考えてることのメモです。
フラットな関係
基本的に僕が目指すのはフラットな関係性です。
この人にはあれやこれの話をしても上下関係が発生しない。そういう安全な関係を作っていきたいものです。 お互いに安全な関係ができれば、メンタルの健康が保たれやすいですし、 困ったときの相談役として機能するでしょう。
1対1の関係を外の関係と切り離す
1対1の関係において、フラットな関係を阻む一因が、正しさや善悪といったものかなあと思います。
僕は善悪や正しさは関係性の上で成り立つものだと思っているので、1対1の関係を作る上では、なるべくゼロベースで物事を見ることを心がけています。 まあ、お互いがどうしてそこにいるのかといったコンテキストが無いと会話が成立しないので全く0で見ることはできないわけですが。
善悪が関係の中で成り立つというのがどういうことかというと、 極端な例だと、世間的にはお金を騙し取るのは悪なのですが、詐欺グループの中ではお金を騙し取ることは悪ではない[1]のではないかと思います。 詐欺グループの中ではその悪を肯定する関係でも上手くいくじゃないですか。
世間的にはどうであろうが、1対1の関係の中ではどうだっていいと思っています。[2] その関係を外に持ち出しても上手くはいかないでしょうが、 外の関係で上手くいかないなら、それを1対1の関係でどうすれば上手くいくか考えることもできるでしょう。
ともかく、1対1の関係をそこだけの関係として独立させることができれば、フラットな関係を築きやすいかなあ。
関係が崩壊するとき
どんなときにこの関係が崩壊するかというのを頭に入れておくと、崩壊の予兆に気付けるかもしれませんね。
関係の独立性を保てないとき
いくら1対1の関係だからといっても、お互いに社会に存在している以上、関係の独立性には限界があります。
わかりやすいのは第3者が関係に介入する場合なのですが、お互いの安全のためにも、介入の余地は残しておかないといけないものです。 差し迫った健康上の危機があれば救急に連絡しますし、脅迫されれば警察に連絡します。 それにその関係が良い関係なのかどうか、当事者は判断できないものですから、不安になったときに外に助けを求められることは必須でしょう。
それ以外で重要なものだと、1対1での内容が外に漏れるときは関係の独立性が保てなくなりますね。 1対1の関係が外に漏れる可能性があると、この場でこれを話してもし外に漏れたらどう思われるだろうか...というように 1対1の関係で外の関係を考慮しなければならなくなるじゃないですか。その時点で純粋に1対1の関係ではなくなっているわけですね。 だから僕はこれには十分に配慮しているつもりです。
フラットであることを望まないとき
意識的にせよ無意識的にせよ、どちらかがフラットな関係を望まないとき、 当然ですがフラットな関係は崩壊します。 特に無意識の場合は少し厄介ですね。
ついつい自分を相手よりも優位に置くためにマウントを取ってしまったり、 自己防衛のために必要以上にへりくだったりしてしまうような場合です。
もし、これらを補正したいと思うなら関係を継続できる余地は多分にある[3]のですが、 それで良いと思っているならフラットな関係を継続するのは難しいでしょう。
カウンセリング関係
カウンセリングの文脈で「カウンセリング関係」と呼ばれる関係性ってこういうフラットな信頼関係なんだろうなーって思いますし、 カウンセリングにおける「二重関係の禁止」もフラットな関係が壊れやすいからなんだろうなと考えています。 でもおそらくは僕がまだ気づいていないようないろいろな意味がありそうな気がします。 経験を積むうえでいろんな発見ができればいいなあ。